イエローリボンプロジェクトって聞いたことがありますか。
日本ではまだまだ知られていないイエローリボン犬ですが、実は愛犬家の間で広がってきているんです。
犬を飼っている方だけでははなくぜひ全ての人に知ってほしいイエローリボンプロジェクトについて詳しく、そして分かりやすくまとめてみました。
イエロープロジェクトとは?
イエロードッグプロジェクトとは、スウェーデンの心理学者やドッグトレーナーたちが集まって始められたスウェーデン発祥のプロジェクトです。
他の人や犬に強い興味を示す犬や、怯えてしまう犬に対して、オーストラリアのドッグクラブで目印が使われていたことをヒントにして、2012年6月に発足しました。
現在では、スウェーデン、アメリカ、オーストラリア、日本など21か国が参加している大きなプロジェクトになっているんです。
犬の中でももちろん個性があり、全ての犬が誰にでもフレンドリーなわけではありません。中には、神経質な子や人が苦手な子なども存在します。
そのような犬たちには、他の人や犬が近づいてほしくない場合があります。
近づいてほしくない、そっとしておいてほしいというメッセージを込めて黄色いリボンをつけて表すのが、イエロードッグプロジェクトです。
「黄色のリボンまたは黄色いものをつけている犬には、近づかないで見守る」という意味が込められているのですね。
イエローリボン運動というプロジェクトも広く普及していますが、こちらは障害のある人の社会参加を推し進めることを支援するために、イエローリボンを身に付けます。
一方、イエロードッグプロジェクトは「そっとしておいてね」というメッセージを伝えるためにイエローリボンを装着します。
どっちも同じイエローリボンですが、意味合いが全く違うんですね。
イエローリボンはどこにつけている?
イエローリボンプロジェクトの目印は、イエローリボンをつけていることです。
イエローリボンはどこにつけているのでしょうか。
イエローリボンをつける場所として多いのはリードです。
周りの人からでもわかりやすいように、リードにイエローリボンをつけることが一般的です。
なかなか犬のリードに目がいくことはないかもしれませんが、リードをチェックすることを意識することでイエローリボンに気付けるかもしれません。
中には、黄色いバンダナをつけている犬もいます。
黄色いバンダナをつけている犬も、イエローリボンプロジェクトの目印の場合が多くあります。
「触らないでね」や「怖がりです」などというメッセージが書かれていることもあるので、注意して見てみましょう。
イエローリボンは、付ける場所や大きさに指定があるわけではないので、気を付けていないと見逃してしまうこともあります。
犬にとって重要なメッセージを表しているので、できるだけ見逃さないようにしたいですね。
イエローリボン犬はどういう犬?
イエローリボン犬は、様々な理由で「他の人や犬を近づけないでください」というメッセージを込めてイエローリボンを身に着けている犬のことです。
近づかないでほしい、そっとしておいてほしい、というイエローリボン犬が全て攻撃的であるという意味ではありません。
では、どのような犬がイエローリボン犬なのでしょうか。
まずは、他の人や犬が怖くて攻撃的になってしまう犬です。
このような犬は、他の人や犬を見ると激しく反応してしまい、攻撃的になってしまいます。
好奇心旺盛なタイプの犬はこのような子が多く、他の人や犬が近づくと興奮してしまい飛びついったり気絶してしまうこともあります。
イエローリボンをつけることで、トラブルを避けることを目的にしています。
反対に、人間や他の犬を怖がる犬も、イエローリボンをつけます。
臆病な性格をしていたり、過去に虐待などを受けて人間や他の犬を怖がることがあります。
近づいたり触ったりしようとするとパニックになってしまう犬もいます。
パニックになってしまう危険性を避けるために、イエローリボンをつけて距離を持ってもらえるようにしているのです。
また、体に障害があったり、病気やけがのリハビリ中など、健康上の理由を抱えている犬にもイエローリボンをつけることがあります。
イエローリボンをつけることで、他の人や犬が使づいてくることを予防し、けがや体調の悪化を防ぐことができます。
盲導犬や聴導犬、警察犬、災害救助犬などトレーニング中の犬が、訓練の一つとして町の中に出ることがあります。
このような場合もイエローリボンをつけている場合がありますよ。
トレーニング中の犬に知らない人や犬が近づくと、集中力が切れてしまったり、気がそれてしまうこともあります。
訓練の邪魔をしないためにも、イエローリボンを見つけてそっと見守ってあげるようにしたいですね。
このように、近づいてほしくない理由は様々ですが、人や犬が近づくことでストレスにならないようにしている場合が多いですね。
犬と人間の両方を守って、ストレスなく過ごせるようにする目印が、イエローリボンなんです。
盲導犬や介助犬と同じくそっと見守ってあげましょう。
イエローリボン犬を見かけたときは、盲導犬や介助犬と同じように近づいたり、触ろうとしないようにしましょう。
そっと遠くから見守ってあげることが大切です。
なるべく近づかず、狭い道であれば道を譲ってあげてもいいでしょう。
中には、目が合うだけでストレスになるという子もいるので、「見るだけなら」ということも避けるようにしましょう。
そうすることで、人間はけがを避け、犬もストレスを感じることや怪我を負わせてしまうことを避けられます。
また、あなたも犬を飼育しているのなら、イエローリボンや黄色のバンダナなどをリードに付け、イエローリボンプロジェクトを多くの人に知ってもらえるきっかけが作れるかもしれませんね。
まとめ
イエローリボンプロジェクトは、スウェーデンのドッグトレーナーや心理学者によって発足された運動です。
様々な事情で、周りの人や犬が近づいてほしくないときにイエローリボンを見えるところに付けることでアピールするプロジェクトです。
イエローリボンをつける場所や大きさは決まってはいませんが、リードに付けている場合が多いのでリードを確認する癖をつけておくことで気づきやすくなります。
他にも、黄色のバンダナを付けていることもあるので、少し注意して見てみたいですね。
イエローリボンをしている犬は「近づかないでください」「そっとしておいてほしい」というメッセージが込められていますが、みんなが攻撃的であるという訳ではありません。
健康上の理由がある犬やトレーニング中の犬など理由は様々です。
犬が好きな方は触りたくなるかもしれませんが、イエローリボン犬を見つけた時には近寄らず、触ろうとしないようにしましょう。
見つめるだけでも犬のストレスになることがあります。
遠くからそっとしておくことがイエローリボンプロジェクトの支援になります。
私はまだイエローリボン犬に会ったことはないのですが、これからも注意していきたいですね。