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香水によって香りが長持ちするものがあります。 香水の種類、つけ方、使用期限などをまとめてみました。

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香水によって香りが長持ちするものがあります。 香水の種類、つけ方、使用期限などをまとめてみました。

andreas NによるPixabayからの画像

香水の誕生は16世紀末で、当時は「目に見えない宝石」といわれており、美しいものを表現するアートとして特権階級の嗜みとされていました。

香水は「身だしなみ(清潔感)、ファッション、心理効果(アロマコロジー)」などのメリットがあり、時代とともにライフスタイルに取り入れやすくなり、気軽に香りを楽しむ人は多くなったでしょう。

そんな香水は奥深く、一口に〝香水″と言っても、種類によって香りの持続時間や使用期間、特徴も違ってきます。

皆さんには、香水の奥深さを知っておくと、ワンランクアップした大人になれる情報をご紹介します!

香水の種類は

香水は主に香料とアルコールと蒸留水で作られており、その中に含まれている香料の割合を「賦香率(ふこうりつ)」といいます。

※香料は調香師(パフューマ―)が数百・数千にも及ぶ種類の中から配合を決めて処方しています。

この賦香率の濃度によって、大まかに以下の4つの種類に分けられます。

・パルファム
・オードパルファム
・オードトワレ
・オーデコロン

 

賦香率(%)持続時間特徴・用途
パルファム15~
30%
5~12時間香水の中で最も持続時間が長く、香りが強い。豪華で深みがあり最高ランクの香り。フォーマルな場に相応しい。
オードパルファム8~15%5時間前後パルファムとオードトワレの中間でパルファムより軽やかですが、ほどよく深みのある香り。
持続時間も比較的長く、付けていく場所を選ばない。
オードトワレ5~8%3~4時間香水の中で最もポピュラーで、カジュアルに付けられデイリー使いしやすい。数時間経つとほのかに香るくらいになるので、1日に2回ほど付けるのが
オススメ。
オーデコロン3~5%1~2時間オードトワレよりカジュアル。ライトな香りなので、全身にたっぷり使えてファッション目的より、リフレッシュ目的に付けられる。

※各ブランドによって賦香率の%は違う場合があります。
賦香率が高いと香りの持続時間は長く、賦香率が低いと香りの持続時間は短いです。

◇4つの香水の種類はどんな人・どんな時にオススメ?

・パルファム…最大限に自分の香りを主張したい人。好きな香りを1日贅沢に楽しみたい時。

・オードパルファム…自分の個性を主張させたい人。印象や香りを切り替えたい時。

・オードトワレ…好きなタイミングで付け直したい人。軽やかな香りで好印象を与えたい時。

・オーデコロン…ほのかな香りなので初心者向け。スポーツタイムやお風呂上りや、就寝前など、リラックスやリフレッシュさせたい時にオススメ。

店頭やネットで売られている香水も、この4つの種類の名称が書かれていることが多いので、名称や特徴を知っておくと香水を選びやすくなりますね。

ちなみに情報

上記の4種類以外にも、アルコールやエタノールを使用しない「水性香水」や

バターやワックスが原料の「練り香水」も人気が出てきています。

オススメ水性香水⇩

https://www.buly1803.com/jp/34-perfumes

オススメ練り香水⇩

https://www.diptyqueparis.com/ja_jp/l/fragrances/solid-perfumes.html

どちらもアルコールやエタノールが入っていないので敏感肌の人も使いやすい香水だと思います。

また、練り香水は持ち運びしやすく容器が割れて中の液体がこぼれる心配もありません。

香水を付ける場所は?付け方は?

香水は「付ける場所や付け方」によって香りの強さや、香り方が変わってきます。

◇香水の付ける場所

香水には「下から上に香りが昇る」と「温めると豊かに香る」という性質があります。
付ける場所によってその性質が発揮されますし、あえて生かす時もあります。

ポイント

血管が通っている部位は、血管を通じて温度が高くなりやすく、香水に含まれているアルコールが蒸発しやすくなり、香水が香りやすくなります。

<➀耳の後ろ・うなじ>

耳の後ろとうなじは太い血管が通っているので、香水は豊かに香ります。

顔の近くの部位なので人と話す時や、すれ違う時などに相手の鼻に香りが届きやすいです。

元々香りが強くないほのかに香る香水だと、耳の後ろやうなじに付けても香りはきつくなりすぎないでしょう。

また、直射日光には当たりにくい部位ですが、ショートヘアやアップヘアスタイルの人は日光に当たりやすいです。紫外線の影響でシミや炎症を起こすので、気を付けましょう。

<②胸>

胸元は温度が高くなりやすいので、香りやすい部位です。上半身にしっかり香らせたい人にオススメです。また、胸元の空いた服でなければ直射日光が当たる心配もありません。

しかし、夏の暑い時期は谷間に汗が溜まりやすく、汗と香水が混ざり匂いが混ってしまうので、夏場や汗っかきの人は胸元を避けたほうがいいかもしれませんね。

<③腕・ひじの裏側>

腕は日常生活でよく動かす部位なので、香水の香りは漂いやすいです。また、ひじの裏側は血管が通っており、豊かな香りが広がります。

さらに、ひじの裏側には汗腺が通っていないため、汗と香水が混ざる心配はありません。しかも、ひじの裏側は脈を打っているので、香りが放たれやすい上に香りをキープする優れた部位です。

<④手首>

映画やドラマで手首に香水を付けるときにこすり合わせるシーンがありますが、あの動作は香水の香りを飛ばしてしまうのでNGです。

こすり合わせるのではなく、左右の手首に1滴垂らす程度が適量です。手首も血管が通っており、温度が高い部位で香りが放たれやすいので付けすぎには注意しましょう。

<➄腰>

腰は運動をしている時や夏場など以外では、めったに汗をかくことはないので、汗と香水が混ざる心配がなくオススメの部位です。

食事時や初対面の人と会うときなど、相手が不快に思わない様なさり気ない香りを放つことができます。

<⑥ももの内側・ひざの裏側・足首>

ももの内側やひざの裏側や足首は体温が低く、日常生活でよく動かす部位なので、ほのかな香りが放ちます。また、歩くたび下から香りが昇り、きつすぎず程よい香りを楽しめます。

◇香水の付け方

香水の付け方や付けるタイミングを気を付けるだけで、香りを操ることができます。

まず、香りは時間の経過に伴って変化していきます。この変化していく状況を「香り立ち」といいます。

香水を付けるときは、この香り立ちを意識して付けることが大切です。

<香り立ちの変化>

<香水の付け方の基本とポイント>

・付けたい場所から10㎝~15㎝離してワンプッシュがさり気なく香らせたいときの基本
・そこまで香らない香水なら4~6プッシュ、香りが強い香水なら1半プッシュ~2プッシュでもOK
・香水本来の香りが現れるミドルノートに合わせて外出の30分前に付ける
・さり気なく香らせたい時や肌が弱く直接付けたくない場合は、一度コットンやハンカチにプッシュしてから優しく肌に馴染ませる
・汗っかきの人は汗をかきにくい場所に付けるのが◎

 

<香水の付け方のNG>

・服に付けない(シミになったり、化学繊維の服は変色する恐れがあるから)
・基本的に重ね付けは×(付け足すときは〝香り立ち″の持続時間が過ぎてから)
・香水の香りは肌に付けて楽しむものなので、香水を空中に何プッシュかして香りをくぐりぬけるような付け方はオススメしない(服に付きシミになる恐れがありますし、 ヘアスタイリング剤の匂いが混ざることもあるので)

<香水を付けすぎてしまったら?>

・付けすぎた直後であれば、流水で洗い流せばOK
(石鹸を使うと、ふんわり香るくらいまで洗い流せる)
・アルコールを含んだコットンやティッシュで拭き取る

 

香りは付ける量はもちろん大事ですが、「付ける場所で決まる」といわれています。基本の付け方でTPOや香りの種類に合わせて付ける場所を変えてみてください。

水の使用期限は?保管方法は?

香水には明確な使用期限はありませんが、おおまかな使用期限はあります。ですが、劣化のスピードが早いとまだ全然使っていないのに処分しなければいけない…なんてことになります。

きちんと保管することが重要になってきます。

◇香水の使用期限

・開封済・・約1年(1~2年で使い切るようにしましょう)
・未開封・・・約3年

上記の期限はどちらも購入日からではなく、「製造年月日」からの使用期限です。

<使用期限切れの見分け方>

➀香りの変化

・鼻を刺すようなツンとした匂い
・古い油のような匂い
・香りが薄くなった

直接嗅いだときにはあまり匂わなくても、肌に付けていると悪臭を放つ恐れがあります。

②色の変化

・黄色や飴色に変色する
・元の色より濃い色になる
・容器の内側にカビが発生する
・ゴミやホコリのようなものが容器の底に沈んでいる

香水の容器が透明ではなく色の確認が難しい場合は、白い布に吹きかけて確認してみましょう。吹きかけてしばらくしてから変色する場合もあるので、時間をおいた後に確認してみてください。

このように使用期限がくると香りや色の劣化があるのは分かりますが、使用期限前に劣化が進むこともあります。

<劣化する原因>

➀直射日光

紫外線は肌以外にも服や本、家具までも劣化させる大敵です。

香水も紫外線には弱く、容器を突き破り中の液体に悪影響を及ぼします。

②酸素

大気中にある酸素は、容器の蓋を開け閉めしているときに容器の中に入り込んでしまいます。

酸素は物質を変質させてしまうので、一度容器の中に入り込んだ酸素は香水の劣化をどんどん進めてしまいます。

③温度

香水の保存に適した温度は15℃以下といわれています。温度が高すぎると成分が揮発しやすくなり、低すぎると成分が結晶化する可能性があります。この温度変化が繰り返されると劣化が進行します。

劣化させないためにも保管方法や保管場所が重要になってきます。

◇香水の保管方法&場所

➀フタをきちんと閉める

フタが開けっぱなしや緩い状態だと、香水が揮発しやすい上に酸素が容器に入り、劣化の原因になります。

使用後はコットンやティッシュで容器の口周り綺麗に拭くと、フタが閉めやすいようになるのと、ノズルも詰まりにくくなります。

②直射日光と急激な温度変化を避けた場所

日光がよく入る西日の部屋は香水にとっては要注意です。容器がオシャレで部屋のディスプレイとして飾っていたら日中、日光の光に当たりっぱなしです。
また、蛍光灯の光も劣化の恐れがあります。

ディスプレイに反するかもしれませんが、陰になる場所に保管するのが良いでしょう。
※使用頻度の低い香水はパッケージに入れてから陰になる場所に保管しましょう。

香水は嫌な匂いを消すためでなく、きれいになった肌につけるのがポイント

香水は〝香り″を楽しむもので、嫌な匂いを消す消臭スプレーではありません。清潔きれいな肌に付けるからこそ、香水本来の香りを堪能できるのです。

◇香水を付ける前のマナー

・香水を付ける前に汗をかいている時は、シャワーを浴びるか制汗シートで汗を拭き取る
・服に汗が付いている場合は、服に細菌が繁殖しており、その細菌に香水が混ざり、 服のシミの原因にもなるので、服は着替えるか外出時は香水の使用を控える
・体臭が気になる人や多汗症の人は、生活習慣の見直しやお医者さんに診察してもらい、根本的な匂いを取り除いてから使用する

◇すぐに嫌な匂いを消したいとき

営業先で汗をかいたり、2日連続同じ服で仕事や学校に行かなければいけなくなった時など…匂いは気になるがシャワーを浴びる時間がない時は香水ではなく、それらに適したアイテムがあります。

・制汗スプレー
・制汗シート
・汗取りパット
・消臭インナーや靴下
・靴の消臭スプレー
・デオドランドスプレーやクリーム

など、インナーや靴下などは外出前に着て匂い対策をしたり、スプレーやクリームなどは持ち運びできるの外出先でもすぐに使えます。

嫌な匂いは〝嫌な匂いを消す″ことに特化した商品を使い、清潔になった肌に香水を付けて香りを楽しみましょう。

まとめ

・香水の種類は主に「パルファム」「オードパルファム」「オードトワレ」「オーデコロン」の4つがあり、それぞれ香りの強さや持続時間も異なる。

・香水は下から上へと香る性質があるので、付ける場所によって香り方も変わる。また、付け方は基本的に10㎝~15㎝離して1プッシュだが、香らせたい度合いやTPOに合わせて付け方も変わってくる。

・香水の使用期限は開封してから約1年、未開封で約3年といわれているが、保管方法や場所によって劣化のスピードが早まる。

・香水はきれいな肌につけて香りを楽しむのが基本。汗をかいた後や体臭をカバーするための香りではない。

「香りは見た目以上の印象を与え、記憶に残すほどの影響力がある」といわれているほど、香りを放つことで無意識に人とのコミュニケーションをしています。〝におい″で良い印象も嫌な印象も与えるのはあなたの香りの扱い次第です。



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