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2022年に今のETC車載器は使えなくなる?新スプリアス規格とは?ETC2.0とは違う?

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2022年に今のETC車載器は使えなくなる?新スプリアス規格とは?ETC2.0とは違う?

高速道路を使う人のうち、多くの人が利用しているETC車載器ですが、このETC車載器の2022年問題という言葉を聞いたことがありますか?

今利用しているETC車載器が2022年に使えなくなる、といった問題なのですが、現在利用しているETC車載器は本当に使えなくなってしまうのでしょうか?

ETCが使えなくなる、というのは具体的にどういうことなのでしょうか?またETC2.0、スプリアス認証とはどういう意味なのでしょう?

車に詳しくはない、という方にも分かりやすくまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

2022年に今のETC車載器が使えなくなるとは?

2022年に今のETC車載器が使えなくなるのには、無線通信規則の改正が関係しています。

一般的に、ETCなどの無線機を利用すると、不要な電波(スプリアス)も混じって電波が発射されます。

スプリアスは、他の機器の電波障害の原因にもなってしまいます。そのため、このスプリアスの量の許容範囲というのは電波法で決まっています。スプリアスをできる限り減らすと電波利用環境が良くなることから、見直され改正がおこなわれました。

改正されて新たに定められたのが「新スプリアス規格」です。

新スプリアス規格によって、2022年に以前の規格を使っているETC車載器が利用できなくなってしまうのです。以前の規格のETC車載器は、スプリアスの量で引っかかってしまい使えなくなるんですね。

新スプリアス規格の対象は、全てのETC車載器ではありません。

対象となるETC車載器は、2009年以前に技術基準適合証明を受けて製造された、一部のETC車載器です。

確認方法については、後程ご紹介します。

注意!
新スプリアス規格は2022年12月1日から使用される予定でしたが、社会状況により使用期限を当分の間、延長することが決まっています。

旧スプリアス規格でいきなりETCゲートが利用できなくなるわけではありません

新スプリアス規格が使用され始めてから、現在使っているETC車載器ではETCゲートを通れないのかというと、そうではありません。

今までのETC電波帯はそのままなので、通信機能がいきなりなくなってETCゲートが利用できない!ということにはならないので、安心してくださいね。

しかし、法律上では使用できないということになっているので、新スプリアス規格に対応していないETC車載器をずっと使っていると、電波法違反になる可能性もあります。

心配な方や新スプリアス規格が使用される期日が決まったら、車載器メーカーや自動車メーカーに確認するといいでしょう。

対象機器かどうかは、お手持ちの車載器本体の外観、本体に記載されている内容、セットアップ証明書などからは判断できません。

車載器メーカーや自動車メーカー各社のホームページで確認する方が安心ですよ。

また、総務省のホームページでも確認できるので利用してみてくださいね。
https://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet?pageID=js01

新スプリアス規格とETC2.0とは意味が違います

私はこの記事を書く前、新スプリアス規格=ETC2.0は一緒の意味だと思っていました。

これから始まる新スプリアス規格は、ETC2.0とは意味が違うので注意しましょう。

新スプリアス規格は上記で述べたとおりの内容です。

一方、ETC2.0は、高速道路の料金を払うこと以外にも色々なサービスが受けられるようになる、次世代のETCのことを表しています。

ETC2.0は、現在も通常のETCと並行して使用されています。
ETC2.0導入することで、ETCを利用している人が抱える不満の解消や渋滞情報を使ったさらなる機能を強化しようとされています。

具体的に内容を見てみましょう。

1. 圏央道の料金が今までのETC料金と比べて約2割引で通行できる
2. 高速道路から一時退出が可能になる(条件あり)
3. 一時退出、再侵入の料金が同一化される
4. 渋滞を避けたルートを通ると料金が割引される
5. バスなどの運行や配送の管理を支援する
6. 目的地までスムーズに移動できるように助けてくれる
7. フェリーへの乗船がスムーズになる

このようなETC2.0のサービスを受けるには、ETC2.0に対応した車載器を用意し設置する必要があります。

また、連動するカーナビやスマートフォンがあることで、全てのサービスが利用できるようになります。

ETC2.0の車載器は、新スプリアス規格にも対応しているので利用場面が多そうな場合は、導入を考えてみてもいいかもしれませんね。

まとめ

2022年に今のETC車載器が使えなくなるというのは、新スプリアス規格によるものということが分かりました。

新スプリアス規格は、電波法が見直されて今までのETCの電波が使えなくなる、ということでした。

今までのスプリアス規格の車載器が、2022年になっていきなり使えなくなるという訳ではありません。ETCゲートは利用できます。

また、今使われているETC車載器すべてが対象という訳ではないので、心配な方は車載器メーカーや自動車メーカーのホームページなどで確認するようにしましょう。

次世代ETCとして知られているETC2.0は、新スプリアス規格に対応しているETCです。
ETC2.0=新スプリアス規格ではありませんが、ETC2・0にしておくとこれからも安心して使えますね。

ETC2.0では、高速道路の一時退出が可能になったり料金が安くなるなどのサービスを受けることもできます。

高速道路を多く利用する方などは、ETC2.0の導入を考えてみてもいいかもしれませんね。

我が家も中古で買った車についているETC車載器なので、製造年などが全く把握できていないので、これを機会にチェックしておこうと思います。



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