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海水魚飼育に適した水槽の立ち上げ方法

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海水魚飼育に適した水槽の立ち上げ方法

海水魚 ナンヨウハギ

熱帯魚には淡水と海水に生息する魚がいますが、一般的に海水魚飼育は難易度が高いと言われています。

熱帯魚の中でも海水魚の飼育が難しいと言われる理由の1つには、淡水魚に比べて環境適応能力が低いことが挙げられます。

魚と一口に言っても、数え切れないほど多くの種類が存在します。そのため、魚をペットとして飼育したいと考えている方の中には、どの種類を選ぼうか悩むこともあるでしょう。

魚は、海水魚・熱帯魚・淡水魚と大きく3つに分類されています。それぞれに特徴があるので、しっかり把握して選びましょう。

海水魚

海の生態系は、環境の変化が大きい河川などと比べて安定的な発展を遂げるため、固有種はあまり多くありませんが、広大な海で生息する生き物は多種多様です。

特徴的な形状や目を引く鮮やかな色をした種類が多く存在しているため、観賞用として高い人気があります。

色とりどりの海水魚が泳ぐ水槽はとても華やかなので、お部屋のインテリアとしてもおすすめです。

熱帯魚

アマゾン・東南アジア・アフリカなどの熱帯から温帯の地域で見られる魚です。

その生息域のほとんどが河川などの淡水ですが、淡水と海水が入り交じる汽水域に生息する熱帯魚もいます。

大きさは数cmの小さな魚から2mを超える大きな魚まで幅広く、販売価格もピンキリで手の届きやすい価格帯から数百万円もする高額な熱帯魚もいます。

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淡水魚

淡水魚と呼ばれる通り、主な生息域は川や池などの真水です。

海水よりも河川のほうが環境の変化が大きいため、ある程度の環境変化に対する耐性が高いと言われています。

淡水魚の中には淡水と海水が混ざり合う汽水域で暮らす種類や、川と海を行き来する種類も存在しています。

一生の内に一時期でも淡水で過ごすことがある種類も含めて淡水魚に分類されます。また、固有種が多いのも淡水魚の特徴です。

海水魚は本来、広大な海の中で自らが住みやすい環境に合わせて移動しているため、飼育を成功させるには環境作りが非常に重要です。

水槽を設置する最適な場所とは?

水槽を設置する際に問題になるのが水温です。種類にもよりますが、一般的な海水魚は30℃程の水温が限界と言われているため、高温となる場所は避ける必要があります。

太陽光が直接当たらず、クーラーがある部屋に設置するといいでしょう。

ただし、冷却ファンを使用しても3~4℃程度しか下げることができないため、暑い日に温度が上昇してしまう可能性がある場合は、クーラーを使用して室温を下げることが大切です。

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水槽のセッティング

水槽をセッティングする際は、使用する器具を全て水で洗います。特に、底に敷く砂は水の濁りが無くなるまでよく洗ってください。

水洗いが終わったら フィルターを設置し、砂を敷いていきますが、砂が少ないと海水魚飼育で重要なバクテリアが育ちにくくなるので、ある程度の厚みを持たせて敷いていきます。

その後、海水を入れてセッティング完了です。

水槽内を熟成させる!

水槽のセッティングが終わったからといって、すぐに海水魚を入れてはいけません。

最低でも2日間は海水魚を入れずに水槽を空運転する必要があります。2日間の空運転が終わったらパイロットフィッシュを入れ、水槽を熟成させていきます。

この時、他の魚は入れず3週間程飼育をします。飼育中にパイロットフィッシュが死んでしまった場合は、ろ過バクテリアの増殖を促すために、水槽からすぐに取り出さないようにしましょう。

これらを経て水槽が熟成したら、 はじめて海水魚を入れることができます。
※パイロットフィッシュの代わりにライブロックやバクテリア剤を使用することもありますが、ライブロックが適していない海水魚もいますので注意が必要です。



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