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ライブロックの石灰藻の白化について

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ライブロックの石灰藻の白化について

紫やピンクの石灰藻のたくさんついた高級なライブロックを購入したのに、何故かその石灰藻が白くなるという現象に遭遇したことはありませんか?これは水槽立ち上げ初期や海水魚等をたくさん入れた状態によく見られる現象です

ライブロックの白化の原因はリン酸

一番の原因としてはリン酸が増えたと思っていいのではないでしょうか。ウェブで皆さんの水質チェック項目を見ていると硝酸塩はチェックしているが、リン酸はチェックしていないという方が結構いらっしゃいます。

石灰藻の白化もコケと同様、水槽立ち上げ時に見られる現象だと思います。やはり、ライブロックはピンクや紫の石灰藻が多くついているほうが気分が良いものですよね。ここで間違えてはいけないのが、紫色の物が底砂やライブロックに付着し、石灰藻が増えてきたと思っていたら、実はシアノバクテリアだったということもありますので、勘違いしないようにしてください。

逆に水質レベルが上がると石灰藻もたくさん発生し、水槽や水流ポンプ等に発生しますので、掃除が大変になってしまいます。コケと石灰藻は水質レベルの良し悪しで発生するので、困ったものなのですが...。私の経験上、硝酸塩のレベルが上がるのは、あまり関係がないように思われます。あまりにも上がるすぎると他の生体に影響がでますので、ある程度は気にしてあげてください。

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外部ろ過を使用している場合は、白化現象が多く見られます

オーバーフロー水槽でプロテインスキマーを設置している場合であれば、あまり白化現象は見られないと思いますが、外部ろ過でプロテインスキマーを設置せず、魚をたくさん入れている場合は、白化現象が進むと思われます。対処法としては、換水の頻度を上げてやり、リン酸・硝酸塩のレベルを下げてあげるという方法が一番簡単な方法ではないでしょうか。

海水魚が調子よく飼育できるレベルであれば大丈夫

石灰藻は普通に海水魚が長期飼育できるレベルであれば増えていく、もしくは現状キープできるものだと思います。私の水槽の立ち上げ時、導入したライブロックはベースロックと呼ばれるほとんど石灰藻がついていない状態のものでした。現在は、このようにほとんど石灰藻で覆われています。

ライブロックの石灰藻で水質レベルがわかる

石灰藻の量や色で水質レベルの目安と思ってもいいのではないでしょうか。

石灰藻が増えていく=ハードコーラル(骨格を持つサンゴ)の飼育が可能と思われます

石灰藻が白化する(栄養塩が多くなる) =サンゴや魚が調子を落としてしまう可能性がある

という目安となります。

石灰藻がある、ないでライブロック自体のろ過能力は変わらないと思います。



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