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ハローワークの利用法は?ハローワークのサービスってみなさん知ってますか?

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ハローワークの利用法は?ハローワークのサービスってみなさん知ってますか?

ハローワークって求人情報を提供しているところだけだと思っていませんか?

ハローワークといえば?真っ先にイメージするのは「公共職業安定所」でしょう。
厚生労働省により、全国540カ所に位置する公共職業安定所を意味します。
一般的に「ハロワ」と短縮系で呼ばれますが、世代によっては「職安」の呼び方が刺さるでしょう。

厚生労働省設置法第23条「国民に対し安定した雇用機会を確保する」に従った公共の求人情報の提供紹介の場ですが、サービスの提供は「求人情報紹介」だけ、と思われがちです。

一方で「職業訓練」や「雇用保険手続き」などのワードを耳にしたことがありませんか?
双方ともハローワークで扱うサービスであり、利用法を探したり一時的にお世話になった事がある人も多いでしょう。

ハローワークは、広い意味で「職業」に関するサービスや利用法を提案する公共機関です。しかし、扱うサービスの幅広さから「ハローワークって?」と不思議に思うのも無理はありません。

そこで、今回は改めてハローワークが提供するサービスについてまとめました。
就職や就職関連で困ったときに頼れるハローワークが、本記事を読むことで正しい利用法が理解できますよ。興味がある人は、本記事をぜひ一読してみてください。

ハローワークの基本的はサービスとは?

そもそもハローワークの基本的なサービスを、ちゃんと把握していますか?
大半の人は「求人情報検索や紹介」をイメージする人や、「失業保険がもらえる」と答える人も多いでしょう。

冒頭でご紹介しましたように、ハローワークは広い意味で、就職したい人へのサービスやサポート、利用法を提案する公共機関です。

といっても就職したい人へのサービスやサポートという言い方は、あまりにも曖昧ですよね。そこで、具体的にどのようなサービスやサポートを提供するのかをまとめました。

求職者向けとしてのサービス

求職の手続き … いわゆる「求人情報閲覧や紹介」です。

・求職の申込み
・職業相談
・職業紹介

雇用保険手続き … いわゆる「失業保険」関連です。

・失業保険の給付
・就職促進の給付
・教育訓練の給付 … 給付金が発生する「求職者支援制度」もあります。
・雇用継続給付(高年齢者雇用継続、育児休業、介護休業など)

その他のサービス … 職業訓練「ハロートレーニング」関連も含まれます。

・就職や仕事に関連する情報の提供
・就職に必要な資格や経験、そして職業訓練「ハロートレーニング
(スキルアップトレーニング)」などの情報提供
・応募種類の作り方サポート
・面接準備のための支援、各種セミナー開催

企業向けのサービス

人材の紹介 … いわゆる「人材銀行」です。

・求人申込み
・応募者紹介

雇用保険の適用 … 企業への雇用保険の適用を促します。

・雇用保険の被保険者資格の取得
・雇用保険の喪失手続き

企業への各種助成金や給付金の支給

・雇用調整のための企業への助成金
・人材雇用する企業への助成金
・起業や新分野への事業展開を希望する企業への助成金
・能力開発を推奨する企業への助成金
・その他の助成金

雇用管理サービス

・募集や採用、配置などに関する相談やサポート
・高齢者や障害者の雇用管理のサポート

その他のサービス

・労働市場、労働条件などの情報提供など

ハローワークは退職後ということで利用できる

ハローワークは中途採用や転職のイメージがあり、離職後なら、ハローワークはいつでも利用できます。

実際に中途採用を想定した求人が非常に多いですが、昨今の事情から、若い世代に特化したハローワークや、ズバリ新卒に特化したハローワークも全国に点在しています。

ヤングハローワーク

ヤングハローワークとハローワーク共に、基本的には同じサービスを提供しています。
さらに新卒に特化した求人情報もあるので、若い世代向けのサービスになります。

サービスの対象者は「30歳未満の若年層」なので、高卒や大卒などの新卒者も利用できます。ヤングハローワークも無料で利用できます。履歴書応募支援や面接対策もヤングハローワーク側が行うので用途に合わせた利用法があります。

新卒応援ハローワーク

全都道府県に点在する、ワンストップで新卒者の就職をフォローする施設です。
新卒応援ハローワークは、大学院や大学に短大、高専や専修学校などの学生や、これらの学校を卒業した人を対象としています。

学校と連携の下で、就職支援ナビゲーターによるきめ細かな支援など、多彩なサービスが無料で受けられます。

ハローワークのメリットは?

ハローワークで転職先を探す人が多いのは、それ相当のメリットがあるから、ともいえます。その利用法によるメリットとは…ぜひ知りたいですよね。
そこで、気になるハローワークのメリットをまとめました。

地元での求人に特化している

最寄りのハローワークがある地域周辺の求人情報が非常に充実し、求人が少ない地方であってもハローワークで検索閲覧できます。ハローワークが地元周辺の求人に強いのは、職業安定法に基づいた運用がされているためです。

もちろん全国の求人を検索閲覧できますが、原則的に現在の居住地から転居がない求人を紹介してもらえます。
地元で転職の人はもちろん、Uターン転職やIターン転職など、特定地域で転職を考えている人に最適な特徴ともいえます。

求人数が多い

企業は無料でハローワークに求人できるので、自ずと求人数が多くなる傾向があります。
また国内で540ヶ所以上あり、全求人情報がネットワークで繋がっています。
そのため、転職サイトなどと比較すると、圧倒的に求人数が多いのです。

自己分析や、無料で職業訓練を受けるための相談ができる

ハローワークは「求人情報紹介」のほかに、無料で職業訓練や、自己分析の方法などのサポートが受けられます。
「自己分析の仕方が謎」の人や、前職からブランクが長く、職業訓練を得てから、転職したい人にピッタリのサービスです。

必ず合否が通知される

ハローワークでの求人応募案件は、必ず採否結果が通知されます。
求人サイトなどの案件は、面接まで至ったとしても採否が通知されない場合があります。

採否結果が通知されるので、最悪な結果だったとしても気持ちが切り替えやすくなり、次に踏み出せます。

参考までに企業視点で説明しますと、前述の通りハローワークへの求人採用コストはほぼ無料です。
一方で、例として求人大手サイト(リクナビなど)への求人採用コストは、1社に付き約690万円といわれています。

つまり、求人採用コストをかけたくない企業からの求人情報がハローワークで求人情報公開しているケースもあります。

地元近隣周辺を想定とした求人や、遠方からの求人応募を避ける目的で求人大手サイトをあえて避け、ハローワークのみに求人公開するケースもあります。
企業視点でみてもハローワークのちゃんとあるのです。

【動画】ハローワークに行く前に必見!事前準備、利用法の流れ、注意点を解説

初めてハローワークする人に向けてのハローワーク利用法解説動画です。
この動画では、ハローワークで求人情報検索する方法について解説しています。
「初めてのハローワークガイド」としてシリーズ化されているので、他のサービスについて知りたい人は、1度みてみることをおすすめします。

ハローワークは障害者の就職支援の力強い味方に

トータルサポーターという専門スタッフをご存じでしょうか?

冒頭でハローワークは広い意味で「職業」に関わるサービスやサポートする公共機関と説明しました。
これは障害者であっても、同様のサービスやサポートが受けられることも意味しています。

トータルサポーターとは、障害者が「職業」関連のサービスやサポートを受けるために、就職を希望する精神や発達障害者のフォローを目的としたハローワークに配置している専門相談員です。

トータルサポーターは「精神保健福祉士」や「臨床心理士等」など福祉関係の資格を持っているので、安心して障害者の就職を全力でフォローします。

主なサポートとして以下のようなサービスを提供しています。

精神障害者の求職者へ

・精神症状に即したカウンセリング
・就職のための準備プログラムの実施
・職場実習のためのコーディネート
・専門機関への誘導業務や就職後のフォロー

受け入れる企業へ

・精神障害者の雇用に関わる意識啓発
・課題解決のための相談サポート
・個別ごと定着支援
・医療機関と企業への橋渡しや、先進事例の収集…などがあります。

現在、全国に約350名前後の「精神障害者雇用トータルサポーター」がハローワークにて勤務しており、常勤スタッフだけではなく、非常勤スタッフも在籍しています。

まとめ

ハローワークは、人を選ばず「就職」に関連したさまざまなサービスを提供することがわかりました。「仕事辞めたら迷わずハロワに行け」といわれる理由も納得できました。
情報を整理する意味でも、あまりに多いサービス内容を、改めてまとめました。

ハローワークって求人情報を提供しているところだけだと思っていませんか?

ハローワークといえば?「公共職業安定所」をイメージする人が多い。
厚生労働省による、全国540カ所以上に設置する公共職業安定所。
ハローワークは、広い意味で「職業」に関するサービスやサポートをする。

ハローワークの基本的はサービスとは?

ハローワークの具体的なサービス内容を以下のようにご紹介

求職者向けのサービス
求職の手続き

・求職の申込み
・職業相談
・職業紹介

雇用保険手続き

・失業保険の給付
・就職促進の給付
・教育訓練の給付
・雇用継続給付

その他のサービス

・就職や仕事に関連する情報の提供
・就職に必要な資格や経験
・職業訓練などの情報提供

企業向けのサービス
人材の紹介

・求人申込み
・応募者紹介

雇用保険の適用

・雇用保険の被保険者資格の取得
・雇用保険の喪失手続き

企業への各種助成金や給付金の支給
雇用管理サービス
その他のサービス

・労働市場、労働条件などの情報提供

ハローワークは退職後ということで利用できる

離職後なら、ハローワークはいつでも利用できる
昨今の事情から、若い世代に特化したハローワークや、新卒に特化したハローワークもあり、全国に点在。

ヤングハローワーク

ハローワークと基本的には同じ求人サービス。
サービスの対象者は「30歳未満の若年層」、高卒や大卒などの新卒者も利用できる。

新卒応援ハローワーク

全都道府県に点在する、ワンストップで新卒者をフォローする。

新卒応援ハローワークは、大学院や大学に短大、高専や専修学校などの学生や、これらの学校を卒業した人を対象

ハローワークのメリットは?

ハローワークで転職先を探す人が多い理由はメリットがあるから、
そのメリットは以下の通り

・地元での就職に特化している
・求人数が多い
・自己分析や無料で職業訓練の相談ができる
・必ず合否結果が通知される

ちなみにハローワークへの求人採用コストはほぼ無料。
求人採用コストをかけたくない事情主の求人情報もある。

ハローワークは障害者の就職支援の力強い味方に

トータルサポーターとは?
障害者が職業関連サービスやサポートを得るため、就職希望する精神障害や発達障害者をフォローするハローワークに配置する専門相談員が「トータルサポーター」。

「精神保健福祉士」や「臨床心理士等」など福祉関係の資格を所持しており、障害者の就職をフォローするのが目的。

主なサポートとして以下のようなサービスを提供

精神障害者の求職者へ

・精神症状に沿ったカウンセリング
・就職準備のためのプログラムの遂行
・職場実習のためのマッチングやコーディネート
・専門機関への誘導業務や就職後のフォロー

受け入れる企業へ

・精神障害雇用に関連する意識啓発
・課題解決のための相談サポート
・個別ごと定着支援
・医療機関と企業を橋渡し、先進事例の収集

大なり小なり、就職経験がある人なら、少なからずお世話になる事が多いハローワーク。
正しくサービス内容を把握して、便利なハローワークを利用法を見つけよう。

ハローワークインターネットサービスとは?

「ハローワークインターネットサービス」をご存じでしょうか?
文字通りハローワークのポータルサイトですが、全国のハローワークで公開されている求人情報がWEB上で検索できます。

「ハロートレーニング」の情報検索もできるので、職業訓練を考えている人は自宅でじっくり検討もできます。

実際にはWEBサイト上で仮登録し、ハローワークに出向いての正式申込みにはなりますが、他県での就職や転職を考えている人は、チェックしてみてはいかがでしょうか?



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