サンゴは大きく分けるとハードコーラルとソフトコーラルに分類されますが、その中でも様々な種類があります。
種類によって飼育難易度の変わる生物ですが、基本的に育てるのは難しいと言われています。しかし、水槽をしっかりと作ることができれば、誰にでも美しいサンゴを飼育することは可能です。
そこに海水魚が加われば、一層海の世界が体験できます。ただし、サンゴを突いてしまう魚もいますので、気をつけましょう。
サンゴを飼育するために必要な環境とは?
サンゴを飼育していく上で非常に重要なのが水質を維持することです。海水魚を育てる際も同じですが、水質が悪くなるとサンゴが死んでしまう可能性があります。
そのため、ろ過システムがしっかりと機能していることが重要です。亜硝酸やアンモニアなどが無く、ろ過システムが安定して機能している状態がサンゴの飼育 に必要な条件です。
種類や飼育の仕方によっても異なりますが、水質が安定し、環境が整っていればエサを与える必要が無い種類が多いため、水が汚れることが 少ないです。
その点では立ち上げに成功すれば飼育しやすいと言えますが、サンゴが環境に慣れるまでの1~2ヶ月の間は数を少なめにし、慣れてきたら徐々に 増やしていくといいでしょう。
サンゴを飼育する時は水温に気をつけよう!
ハードコーラル・ソフトコーラルの双方とも、一般的には25~28℃が適温と言われています。
この温度を基準に、低すぎても高すぎてもサンゴは死んでしまう可能性があるため、温度調整には細心の注意が必要です。
光合成もある程度水温が高い方が効率良く行え、水温が低いと効率が悪くなります。しかし、水温を高くすると細菌類の繁殖も高まるため、適温を維持することが大切です。
サンゴには水流が必要!
メインポンプ1つだけでは、海の中のような水流を作り出すことはできません。
そのため、パワーヘッドなどを利用して様々な水流を作り出す必要があります。
比較的浅い場所に生息しているミドリイシなどはある程度の強さがあり、多方向からの水流を好みますが、コハナガタなどは弱めの水流を好みます。
このようにサンゴの種類によって水流の好みは違うので、個体の性質を見極めて調節しましょう。
サンゴ・海水魚は楽しい!
サンゴ・海水魚はいろいろな組み合わせの楽しみ方がある
サンゴ・海水魚水槽をどう楽しんでいきましょう?海水魚のみの水槽もサンゴだけの水槽もあると思いますし、どちらも一緒に入れたいという方もいらっしゃるでしょう。
産地の違う海水魚やサンゴを一緒に入れたり、お財布に余裕がある方は高級なサンゴ・海水魚を入れて優越感たっぷりの水槽もあるでしょう。
そういうのは羨ましい限りで、一度は味わってみたいものですね。
しかし、サンゴ・海水魚水槽の魅力は低予算でも楽しむことができ、いろいろな組み合わせも可能な楽しみ方ではないでしょうか。皆さんはどのような水槽を作って行くでしょうか?
サンゴは少しの変化でいろいろな顔が楽しめる
私がサンゴを始めて魅力を感じたのは、色とりどりな所はもちろんなのですが、何か一つでも手を加えると違った顔を見せてくれる所でしょうか。
水質や照明が大きく変わると大きな変化を見せてくれるということがありますが、大きなところではなく、水流ポンプの位置や強弱、サンゴの位置を変えるだけで、それまでとは違ったポリプの開き具合や、色が上がったりしてくれます。
とは言ってもすぐに結果が出ないところが難点なのですが。サンゴの状態で、いまいちポリプの開き具合が悪い、色を変化させてみたいなあと思う時は、一度試してみてください。大きな部分はそれから考えてみましょう。