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海水魚がよくかかる病気と淡水浴の方法

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海水魚がよくかかる病気と淡水浴の方法

海水魚

海水魚の体表や行動がいつもとは違う場合、それは病気のサインである可能性があります。こちらでは、海水魚がかかる病気についてご紹介します。飼育している海水魚の変化を感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。

海水魚の代表的な病気

白点病

家庭で飼育される魚によく見られる病気の代表に、白点病があります。

この病気になると、呼吸が速くなる・硬い物に体をこすりつける・ヒレや目などに白い点がみられるといった症状が現れます。

これは、小さな病原虫が寄生することによって引き起こされる病気です。エラの中に病原虫が侵入すると、呼吸困難に繋がることもありますので、普段から体の状態や行動を注意して観察しましょう。

ただ、白点病は人間でいう風邪みたいなものですので、環境が変わったりするとよく見られます。呼吸困難になる以外は、あまり気にすることではないでしょうと私は感じています。

リムフォシスティス病

リムフォシスティス病は、クマノミやヤッコに多く見られるウィルスに感染症の一種です。

何かの拍子で体表を傷つけてしまい、そこからウィルスが感染してしまい発病すると言われています。白点病とは違い、放っておくと体表やひれに大きな白い綿が着いたように見られることがあります。

ひれは溶けてしまうことがあります。

進行は遅いため、気づいてからすぐ死んでしまうことはありませんが、エラの中に感染してしまうと、呼吸ができなくなくなり死に至ることがあります。対処法としては、淡水浴が一番効果的だと言われています。

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ウーディニウム病

双鞭毛虫であるウーディニウム・オケラタムが寄生することで起こる病気です。

水槽の水が古く、水温も高めだとこの病気にかかりやすい傾向があります。スズメダイやチョウチョウウオの稚魚などがかかりやすいと言われていますが、中型魚でも感染することがあります。

この病原虫はとても小さく、目視で確 認することは難しいので、行動の変化などから早期に発見することが重要です。

トリコディナ病

トリコディナ繊毛虫に寄生されることでかかってしまう病気です。

この病気は、 イソギンチャクと共生することで知られるクマノミがよくかかります。

寄生された箇所に半透明の薄い膜のようなものができて、食欲がなくなるなどの症状が見られます。進行速度が速いため、発病から死に至るまでわずか数時間ということもある恐ろしい病気です。

ビブリオ病

擦り傷などから、ビブリオ・アングィルラルムという細菌が付着することでかかる病気です。

症状として、傷口がある箇所の鱗が逆立ち、赤くただれたよ うになります。進行していくにつれて食欲が減り、元気がなくなっていきます。

他の魚が、病気になった魚の傷口をつつくことで感染が広がる恐れがありますの で、ビブリオ病を発症した海水魚を見つけたらすぐに隔離してください。

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淡水浴の方法

・淡水浴を行う容器とカルキを抜いた淡水を用意し、水槽の温度に合わせる。

・バッファー剤を淡水でとき、水槽とのPHを合わせる。*ここ重要です*

・水温とペーハーを合わせた淡水浴容器に魚を入れ、3分~5分ぐらい淡水浴をさせる。

・淡水浴が終わったら、本水槽に戻してやる。

・2,3日様子をみて、発症していないか確認し、治っていないようなら、再度淡水浴をさせる。

私も一番最初の淡水浴はすごく思い切りが必要でした。淡水浴で魚が死んでしまわないかと思っていましたので。しかし、やってみると魚も意外と平気でしたので、拍子抜けしたのを記憶しています。私は白点病はあまり気にしないタイプですので白点病では淡水浴は行ったりしません。自然治癒を優先します。魚を違う水槽に移すときに病原菌を持ち込まないような場合に実施しています。



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