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ミドリイシの白化について

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ミドリイシの白化について

ミドリイシ 白化

ミドリイシを飼育している方の多くの方が、ミドリイシの白化を経験されていると思います。ミドリイシの白化の原因と対処法をご紹介します。

ミドリイシの白化は「RTN」?

ミドリイシの白化の原因で「RTN」という言葉にたどり着くと思います。そこで「RTN」について私の経験を書いてみたいと思います。RTN「Rapid Tissue Necrosis (ビブリオ感染症)」とは、ミドリイシに多く見られる感染症の事で、根元から白化し徐々に共肉がナイロンが溶けるような症状が多く見られます。時には数時間でミドリイシ全体が白化してしまう時もあります。

しかし、白化ですぐRTNと断定するのは、私は間違いのような気がします。もしRTNにかかっているサンゴのタンクがあるとします。もしサンゴがRTNなら他のサンゴにも感染して、タンク中全部のミドリイシが感染して全滅という結果になるのではないでしょうか?。

ミドリイシの白化は、照明、水質、水流の良し悪しでも起こると思います。もしくは、ピブリオ菌というのは常にあり、サンゴにとって様々な悪い要素が重なり、RTNに感染して白化しまうかもしれません。世界の海でミドリイシの白化現象が発生していますが、多くの原因は水温上昇とも言われています。水槽の水温はまず大丈夫だと思いますが、クーラーの調子が悪い等、一度基本的な部分もチェックしてみましょう。

ミドリイシ白化の対処方法

対処法としては、白化すると水質はかなり汚れてしまいますので、まず白化したミドリイシを取り出し大丈夫なところをカットし水槽に戻してから換水を実施します。2/3くらいは換水をしたほうが良いような気がします。それでいろいろな微量元素を入れたりしないようにして、しばらく様子を見てみるのが、最初の対処法ではないでしょうか。

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マグネシウムの値を気にしてみましょう

何も入れないようにしてと書きましたが、サンゴの白化の原因はマグネシウム不足でも起こりえると思われます。

私もミドリイシの白化を経験し、購入してからある程度は維持できるのですが、ある期間を過ぎると白化するという状態が続き、換水のペースを上げてみたり、いろいろな添加剤を入れてみたり、それでも状態が変わらず、そこから、マイナスの考えで、添加剤を入れるのを止めてみたりと様々な方法を試してみました。

その時点では、マグネシウム値を調べたりしなかったのですが、「KH」が大事だということを知り、マグネシウム値を気にした所、白化の発生が格段に下がり始めました。

もしカルシウムリアクターを設置しているなら、マグネシウムメディアをカルシウムメディアと一緒に入れてあげることをお勧めします。

カルシウムメディアに対して1/10ぐらいから始め、マグネシウム値が低いようなら、その比率を徐々に上げて行ってください。

ミドリイシが入っている量で、消費されるマグネシウム値やカルシウム値は違ってきますので、タンクによって調整が必要です。

マグネシウムはサンゴの骨格形成に必要な成分ですので、1300ppm〜1500ppmぐらいはキープするように心掛けてください。

ちなみに、カルシウムやマグネシウムはミドリイシやハードコーラルに限らず、ソフトコーラルや海水魚にも必要な成分です。



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